(当院での費用は2,000円です)
骨粗鬆症と骨密度の測定
 骨粗鬆症とは、骨がスカスカになって骨折しやすい状態、または骨折を生じたり、骨折の既往のある状態をいいます。
 骨の断面を見ると周囲には硬い皮質骨と、その中には海綿骨という網目状の骨から構成されています。家にたとえると表面の硬い骨は外壁、中の網目状の骨は柱にあたります。骨が丈夫ということは、この外壁の骨と柱にあたる骨のどちらも丈夫であるにこしたことはありません。当院の検査では詳細に検査できますがデーターが多くなり、患者さんにはかえってわかりにくくなりますので、皮質骨と海綿骨を合わせた全骨密度(骨全体の強度)で説明をさせていただきます。

 骨は20代から40代中頃まで(若年成人)は最大骨量といって、人生の中でわずかに増加していきます。その後、閉経期に減少し始めて、60歳頃から緩やかに減少していきます。70歳頃の骨粗鬆症の有病率は約50%に達します。すなわち、何らかの骨量減少が病的に進む状態でなければ、普通の方は同年齢の平均以下であれば70歳頃に骨粗鬆症になる可能性が高いと言うことです。そして、現在のあなたの骨の強さが、若年成人の値を100%として、何%になっているかです。70%未満の場合骨粗鬆症と判定されます。                           
                               

骨粗鬆症検診結果についての考え方
 同年齢の平均の場合70歳頃に骨粗鬆症になりますので、それを考慮に入れて判定をしています。若い方の場合、@40歳未満であれば、急激な減少は考えれないので5〜10年ごの検査でも良い場合と、70%以下の場合は原因を調べる(ホルモン・甲状腺疾患・リウマチなど)。A50歳前後では70〜80%でも予防的治療を開始した方が良い。
 治療については骨吸収マーカーを検査して、骨吸収が亢進している場合、女性ホルモンまたはビスフォスフォネイトの適応となります。また、年間骨量減少率が3%以上の場合、急速骨量減少者といって、要注意、定期的検査、または治療の適応がゆるくなります。

平成14年度名寄市骨粗鬆症検診結果
 全骨密度から若年成人平均値(YAM)に比べて、披検者が何%に当たるかを調べました。
70%未満:骨粗鬆症(要治療)
70〜80%:骨量減少症(要注意:1年ごとの検査)
年 齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
正 常
5
4
8
16
6
0
39
経過観察
1
0
0
12
6
2
21
要注意
1
0
1
6
10
3
21
要治療
0
0
0
3
8
6
17
7
4
9
37
30
11
98

平成15年度名寄市骨粗鬆症検診結果
 当院では平成8年度から毎年10月頃に名寄市から委託されて約100名の方の骨粗鬆症検診を行っています。名寄市が費用の半額を負担してくれますので検査を受けられる方のご負担は1,000円です。平成15年度は10月22日で終了しました。上記のような結果になりました。現在の治療としては、ビスフォスフォネートという骨吸収抑制剤が主流になってきています。投与前と投与後4カ月頃に尿中デオキシピリジノリンを測定することによって薬効を調べることが出来ます。

 平成15年度の名寄市骨粗鬆症健診は終了致しました。検診結果は以下のとおりです。今年の特徴は50代の方に要治療の割合が多かったです。(昨年は、8%のところ今年は26%でした)

年 齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
正 常
3
5
3
14
10
2
37
経過観察
0
0
0
2
4
0
6
要注意
0
0
0
12
12
1
25
要治療
0
0
1
10
12
7
30
3
5
4
38
38
10
98
平成16年度名寄市骨粗鬆症検診結果

 平成16年度の名寄市骨粗鬆症健診は10月末をもって終了致しました。平成16年度も50代の方の要治療の割合が31%と多くなっています。現在治療中という方が6名健診を受けているため要治療の割合も多くなっています。最近、女性ホルモン様のエビスタという骨粗鬆症の新薬が発売されました。

年 齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
正 常
3
5
3
11
6
1
29
経過観察
2
2
0
1
4
1
10
要注意
1
0
0
8
10
3
22
要治療
0
0
1
9
13
8
31
6
7
4
29
33
13
92