名寄市立病院医誌2巻1号:10〜12,1994.
 1983年6月から1994年5月までの11年間に完全切断7例9指に対して再接着術を施行した。Clean cutの5例7指に生着を得たが、断端部の挫滅の強い1例と引き抜き損傷の1例は生着不能であった。生着後の二次的手術として、腱縫合術1例、骨移植術1例を行った。また、屈筋腱癒着、知覚回復など再接着術の長期の成績を向上させるためには二次的手術や術後のリハビリテーションが重要と考えられた。
術前
術後7年7カ月
症例2:22歳、男性、母指を紛失したため、母指断端に切断環指を移植、示、中指は端々で再接着、環指は断端形成を行った。
(解説)指の再接着は1965年に奈良医大の玉井先生がはじめて成功させました。指が生着する絶対条件は掌側の2本ある動脈(直径約1mm以下)のうち1本と背側の静脈1本以上を顕微鏡下に縫合できることです。また、知覚が回復するためには2本の指神経(約1mm)を縫合する必要があります。
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