名寄市立病院医誌10巻1号: 〜 ,2002.
1)pQCTを用いて活性型ビタミンD3とビタミンK2について骨密度の年間変化率を算出して効果判定を行った。
2)全骨密度の年間変化率は活性型ビタミンD3製剤のうち、アルファカルシドール例で−0.8±1.3%(平均±SD)、カルシトリオール例で−0.3±1.4%、ビタミンK2製剤であるメナテトレノン例で−1.1±1.1%であった。未治療例の年間変化率|-1.4±2.1%に比べて活性型ビタミンD3製剤は骨量増加傾向は無いものの、骨量減少抑制効果が認められた。一方、ビタミンK2製剤の骨量減少抑制効果は低かった。海綿骨の年間変化率においては、活性型ビタミンD3製剤ならびにビタミンK2製剤の骨量減少抑制効果が認められた。
3)pQCTによる骨粗鬆症の薬効判定は有用性があり、今後も、投与期間、新薬などについても検討されるべきである。


 
(解説)当院における骨粗鬆症の薬物療法としては活性型ビタミンD3、ビタミンK2、ビスフォスフォネイトなど基本的には単剤投与を行ってきました。2〜3年前からD3とK2の併用、D3とビスフォスフォネイトの併用療法を行うようになりました。長期間の薬物療法の効果を骨密度の改善という点からはあまり期待できないように感じていました。今回の論文では、効果はあるもののあまり強くありませんでした。今後は、ビスフォスフォネイトの症例を増やしその効果をみたいと考えています。
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