名寄市立病院医誌7巻1号:29〜33,1999.
 名寄警察署管内(名寄市、風連町、下川町)において、昭和63年1月から平成10年12月までの11年間に交通事故死を除いて行った検屍は309例であった。年間の検屍数は平均28.1例で、最少が平成3年の17例から最多が平成元年の35例であった例(62.5%)、死者の年齢は0〜96歳で40歳以降に多発していた。性別では男性が194例(62.8%)、女性が115例(37.2%)であった。死因の内訳では、病死176例(57.0%)、自殺96例(31.4%)、不慮の外因死33例(10.7%)、殺人3例、業務上過失致死1例、不明2例であった。病死の内訳では、心臓疾患126例(71.6%)、脳血管疾患29例(16.5%)、老衰9例、呼吸不全5例、食道静脈瘤破裂2例、消化管出血、糖尿病、癌末期の衰弱死が各1例であった。自殺の内訳では、男性が60例(62.5%)、女性が36例(37.5%)であった。手段としては、男女ともに圧倒的に縊死が多く72例(75%)で、焼死4例、溺死、飛び降り、凍死、轢死、排気ガスが各3例、自絞死、刃物、拳銃、服毒、窒息が各1例づづであった。自殺の原因では、精神障害が32例(33%)に見られ、その他では病気を苦に35例、家庭内問題11例、借金苦4例、人間関係、仕事関係、将来を悲観が各3例であった。
戻る